八字（生年月日時の干支）で結婚の良し悪しが分かりますか？結婚宮の読み方

八字で結婚の良し悪しが分かりますか？

八字、すなわち四柱推命は、中国の伝統的な命理学の重要な一部です。個人の生年、月、日、時に対応する天干と地支を分析することで、その人の一生の運勢、性格、そして結婚を含む様々な人生の出来事を推測できます。

結論：八字は結婚の潜在的な良し悪しを非常に顕著に示しますが、絶対的な「宿命論」ではなく、傾向性、方向性、可能性の分析を提供します。

八字で結婚の良し悪しを見る原理と根拠：

1. 傾向性とその場の雰囲気： 八字は個人の内的な五行エネルギー構造を反映します。この構造は特定の人々をその人の人生に引き寄せ、特定の相互作用パターンを形成します。したがって、八字における結婚の情報は、結婚関係においてどのような問題に遭遇しやすいか、またはどのような利点を持っているか、そして配偶者の選択基準と付き合い方をより多く明らかにします。
2. 先天的な配置： 八字の中のいくつかの固定された組み合わせと配置（例：結婚宮の十神、喜用忌神、刑冲合害など）は、個人の結婚縁の深さ、配偶者の性格特徴、結婚関係の安定性、および結婚で起こりうる吉凶を明らかにします。
3. 大運・流年の影響： 八字自体は静的ですが、大運（十年ごとの運勢）と流年（毎年の天干地支）は動的です。大運・流年が八字の元の局中の結婚情報と感応（合、冲、刑など）すると、結婚イベントの発生を促します。これには結婚、感情の変化、衝突、離婚などが含まれます。
4. 相互補完性と抑制： 八字の相性判断の原理の一つは、二人の八字が互いに補い合い、相手の不足を抑制し、より安定した調和のとれた全体を形成できるかどうかを見ることです。
5. 絶対的な宿命ではない： 八字は深い洞察を提供しますが、後天的な努力、個人の選択、心の調整、風水環境などの要因が、結婚の実際の進展に影響を与えます。八字は「命」であり、「運」は変化可能です。さらに重要なのは「心」であり、積極的で正しい態度は、不利な先天的な配置をある程度改善することができます。

具体的には、八字で結婚の良し悪しを見る際は、主に以下のいくつかの側面から総合的に分析します：

• 結婚宮（日支）の状態： これは最も重要な切り口です。
• 配偶者星（男性は財星、女性は官殺星）の旺衰、喜忌、位置および他の干支との関係： 配偶者星は配偶者本人と結婚縁を表します。
• 日主（日干）と配偶者星の関係： 日主が配偶者星に対して相生、相克、相合、または距離が遠いか近いかによって、夫婦の感情に影響します。
• 八字の中に結婚に不利な神殺（例：孤辰寡宿、羊刃、魁罡、桃花過旺、空亡など）があるかどうか：
• 八字全体の配置のバランス： 極端に偏っていたり、五行のバランスが崩れている八字は、しばしば結婚問題も引き起こしやすいです。
• 大運・流年が結婚宮と配偶者星に与える影響： 誘発、冲克、合化など。

結婚宮の読み方

八字における結婚宮とは**日支（日柱の地支）**を指します。これは日主（命主本人を表す）に最も近い地支であり、配偶者の家、配偶者本人、そして命主が結婚において具体的に示す行動や感情を表します。結婚宮を分析することは、結婚の良し悪しを判断する上で核心的な部分です。

結婚宮の主な見方と手順：

1. 結婚宮の位置を特定する：

   • 八字の命式表で、日柱（天干が日主、地支が日支）の地支が結婚宮です。例えば、あなたの生まれた日の干支が「甲子」であれば、「子」があなたの結婚宮です。

2. 結婚宮の五行属性を分析する：

   • 日支の五行（金、木、水、火、土）は、配偶者の気質、外見的特徴、および結婚生活の雰囲気を表します。
     • 子（水）、亥（水）： 配偶者は聡明で如才なく、優しいかもしれませんし、多情かもしれません。
     • 寅（木）、卯（木）： 配偶者は善良で正直、生き生きとしていて多才かもしれません。
     • 巳（火）、午（火）： 配偶者は情熱的で活発、せっかちかもしれません。
     • 申（金）、酉（金）： 配偶者は果断で、しっかりしており、義理堅く、上品な雰囲気を持つかもしれません。
     • 辰（土）、戌（土）、丑（土）、未（土）： 配偶者は誠実で穏やか、現実的で、頑固な性格かもしれません。

3. 結婚宮の十神（蔵干と日主の関係）を分析する：

   • 日支に蔵されている天干と日主の間に構成される十神関係（比肩、劫財、食神、傷官、正財、偏財、正官、七殺、正印、偏印）を見ます。これは配偶者の性格的特徴、および日主が配偶者に対して抱く態度や感情を直接示します。
     • 日支が正官/七殺の場合： 配偶者は能力が高く、リーダーシップがあり、日主を統制するかもしれません。女性の場合、日支に正官があれば吉で、夫星が定位置を得ます。
     • 日支が正財/偏財の場合： 配偶者は現実的で、家事をよくこなし、お金の管理が上手かもしれません。男性の場合、日支に正財があれば吉で、妻星が定位置を得ます。
     • 日支が食神/傷官の場合： 配偶者は優しく賢く、多才（食神）であるか、または思考が活発で聡明だが感情的（傷官）かもしれません。女性の場合、日支に傷官があると結婚に不利です。
     • 日支が比肩/劫財の場合： 配偶者は独立心が強く、頑固で負けず嫌いで、日主と対等な立場をとるかもしれません。しかし、結婚に競争や口論をもたらす可能性もあります。
     • 日支が正印/偏印の場合： 配偶者は善良で学識があり、教養がある（正印）か、または抜け目がなく敏感で思慮深い（偏印）かもしれません。

4. 結婚宮の喜用忌神を分析する：

   • これは結婚の良し悪しを判断する上で非常に重要です。もし日支が日主の喜用神（日主にとって有益な五行または十神）であれば、配偶者は日主に助けや支持を与え、結婚生活は調和がとれて幸福であり、配偶者自身の条件も比較的良好です。
   • もし日支が日主の忌神（日主にとって不利な五行または十神）であれば、配偶者は日主にトラブルやプレッシャーをもたらす可能性があり、結婚生活は順調ではなく、あるいは配偶者の健康状態が良くない、条件が劣るなどの状況が考えられます。

5. 結婚宮の刑、冲、合、害を分析する：

   • 冲（例：子午冲、卯酉冲）： 日支が冲される場合、それが年支、月支、時支のいずれからであっても、結婚が不安定で変動が多く、夫婦が離れて暮らすことが多くなったり、分離しやすいことさえ示唆します。大運・流年が日支を冲する時は、結婚に変動が生じやすいです。
   • 合（三合、六合）： 日支が他の支と合する場合、通常、結婚関係が安定し、感情が調和していることを示します。ただし、争合（複数の干支が一つの支を争って合する）には注意が必要で、三角関係につながる可能性があります。大運・流年が日支と合する時は、結婚や感情が安定する時期であることが多いです。
   • 刑（例：寅巳申三刑、子卯刑）： 日支が刑に遭う場合、夫婦間に矛盾が多く、内部衝突、さらには肉体的な衝突や訴訟沙汰があることを示します。
   • 害（例：子未害、卯辰害）： 日支が害に遭う場合、夫婦間で互いに傷つけやすく、関係が不和になり、感情が損なわれることを示し、しばしば水面下での不満や策略があることがあります。

6. 結婚宮が空亡かどうかを分析する：

   • 日支が空亡に入っている場合、通常、結婚縁が薄い、晩婚、配偶者と日主が離れて暮らすことが多い、または配偶者自身の能力や健康に欠陥がある、感情が実を結びにくいといったことを示唆します。

7. 結婚宮と配偶者星の関係を分析する：

   • 配偶者星が結婚宮に入る： 男性の場合は正財/偏財が日支に、女性の場合は正官/七殺が日支にあることを「配偶者星が得位」と呼び、配偶者が頼りになり、愛情深く、結婚が比較的安定していることを示します。
   • 配偶者星が結婚宮にない場合： その場合は、配偶者星が八字のどこにあるか、旺衰、および日主との距離と作用関係を見る必要があります。もし配偶者星が極端に弱かったり、剋されたり、日主と過度に相剋関係にある場合、結婚が順調ではない可能性を示唆します。

8. 大運・流年を総合的に考慮する：

   • 大運・流年が日支と刑冲合害の関係になる時、結婚宮の情報が動かされ、結婚に関する出来事が起こります。
   • 例えば、流年と日支が相合する時は、しばしば結婚のお祝い事があります。流年と日支が相冲する時は、しばしば感情的な危機や別離があります。

まとめ：

結婚宮を見るには、上記のすべての要素を総合的に考慮し、八字全体の配置、五行の流通状況と合わせて判断する必要があります。結婚の良し悪しを決定する単一の要素は存在しません。良い結婚宮は、通常、日支が喜用神であり、刑冲合害を受けず、配偶者星が得位であるか、感情的に恵まれている状態です。逆に、日支が忌神であり、刑冲空亡に遭っている場合、結婚は困難に直面しやすいです。八字は先天的な設計図を提供します。それを理解することは、自分自身をよりよく知り、後天的に心持ちや行動を積極的に調整し、吉を呼び込み凶を避けて、より幸福な結婚を追求するのに役立ちます。